嵐の毎日旅日和

添乗員嵐の旅日記。旅先で出会ういいなぁと感じた物事を徒然と発信していきます。

本当に怖い熱中症

また今年も痛ましいニュースが入ってきましたね・・・
車内置去りで2歳の子供さんが熱中症で亡くなったとのこと。

今回の様な特殊な状況でなくとも、熱中症はそれこそ自宅にいても起こりうる症状です。
私も添乗員として、お客様を救急搬送したこともあります。

そして、言葉としては聞いたことはあるけれど、実際どんな対応をしないといけないか知らない方もすごく多い・・・。

今回はそんな熱中症の対応策を載せておきます。
夏のレジャーの参考にしてください。


熱中症とは?

高温多湿な状況下でおこる体の不調を総称して熱中症と呼んでいます。

直接の原因は汗をかくことで起こる脱水症状と、逆に湿度が高く汗が蒸発しないことで起こる熱のこもりです。


熱中症の症状

軽度)頭痛、からだのだるさ、腹痛
この3つの症状が出たら熱中症のサインです!
乗り物での移動だと、乗り物酔いと誤解しがちです。

中度)汗のかき方が異常、手足の痙攣
滝のような汗をかくというのと熱中症のサイン!
とくに手足の痙攣等は、海やプール等で遊んでいる際の事故に繋がります。
水の中にいても汗はかきます!要注意です!

重度)意識の混濁、まっすぐ歩けない
ここまでくると、どうにもできません。
医療機関へ連絡し処置をしてもらってください!対応が遅れると生命に関わります。
即救急車を呼んでください!


熱中症対策と予防
熱中症は暑さによる体調不良の総称です。
どの様な症状が出ているかで、対応が変わりますが、基本はこの3つ!

1.とにかく塩分補給と水分補給
必ずスポーツドリンクやお茶などのミネラル、ナトリウム分を補えるもので!

運動前は250~500ml(ペットボトル半分から1本分)の水分を。運動中もペットボトル1本分は最低でも携帯しましょう。

よく水さえ飲んでおけば大丈夫という言葉を聞きますが、これは✕。
症状が現れたら、お水だけでは回復しません。
それどころか悪化してしまうこともあります!

人体の水分量は決まっています。これが大幅に減ると生命に関わります。
そして、体内の塩分濃度もまた決まっています。

汗をかいたからといって、水しか飲まないと、体内の塩分濃度は薄まります。
そうなると、私達の身体は塩分濃度を適正に保つため、摂りすぎた水分を体外に排出します。

つまり、水と一緒に塩分を摂らないと、余計に汗をかき脱水症状を加速させてしまうのです!   
         
汗をかいた際は、必ずスポーツドリンク、最悪でもお茶を飲みましょう!
水でもお菓子を一緒に食べるなどの対策を!


2.風通しをよくする。
服でも、室内でも通気性が悪いと湿気がこもり、熱を体にこもらせる要因になります。

部屋は換気やクーラーをかけて、温度と湿度を下げる。
服も涼しい素材のものを。
とくに元々体温の高い子供さんや、自分で体温調節が出来ない高齢の方は要注意です。

周りの方が気を配ってあげることが重要です。


3.しっかり休む
疲れている時、寝不足の時は特にリスクが高くなります。
これは乗り物酔いや高山病も同じです。
熱中症は意識して対策さえしておけば必ず防げます。


せっかくの夏の思い出が嫌なものにならない様に、しっかりと予防していきましょう!!